私は治療はできるがいわゆる「治らない病気」を持っていて、それが緑内障である。
今回なぜこんなタイトルにしたかというと、
緑内障患者は40歳以上では5.0%=20人に1人
だからである。
つまり「40代になったら何もなくても眼科に行って検査したほうがいい」ということである。遺伝性もあるらしいので、親が緑内障の40代なら検査して損はない。ちなみに私も母が先に緑内障になった。
「緑内障って何?」という方もいるかもしれないが、要は「視野が少しずつ欠けていく、中途失明の原因第一位の疾患」である。そして治らない。視野が欠ける、というのは、視野が狭くなっていくイメージといえばわかりやすいかもしれない。
緑内障の厄介なところは、初期の場合、ほとんど自覚症状がないことだ。理由として病院で言われて腑に落ちたのが「左目の視野が欠けてきていても右目で補うから」とのこと。カバーできているのが仇になるのだ。
逆に言うと「自分で気づくくらい」の段階だとかなり症状は進行している、ということである。
だからこそ早期発見と治療が重要になってくる。治りはしないが進行のスピードを遅らせることができるからだ。
ちなみに私の場合はこんな感じである。
発見の経緯
コンタクトレンズの処方箋を取得しに眼科へ行ったところ「ちょっと眼圧高いですね。検査しましょうか」で発見されたのが10年ほど前。当初は左目だけだったが、5年位経って右目も緑内障に。
こんな症状があった:下り階段がこわい
もともと視力が極端に低いので、「ものが見えにくい」といった自覚症状はほぼないが、この「下り階段がこわい」という感覚はかなり強く感じていた。ちなみに母もある時から手すりにしがみつくように階段を降りていた。何か踏み外しそうな感覚になるのだ。ちょっと調べてみたら、緑内障の恐れがあると疑われる要因の一つらしい。上り階段は全く支障なし。
生活面で困ること:下りエスカレータがない駅
下り階段がNGなので、エスカレーター、エレベーターがない駅は非常に困る。最寄り出口にない場合には、遠回りになっても探すようにしている。どうしても設置していない駅に関しては、手すりをつかみながら階段をゆっくり降りている。ものすごく困るのが「階段の手すり側でスマホ注視しながら階段上で立ち止まっている人」。そこどいてください。
治療と検査
二種類の点眼薬(毎日2回)。それと2ヶ月~3ヶ月に1度の定期検査と半年に1度の視野検査。ちなみに視野検査とは「双眼鏡のような機器を覗きながら、点滅する光が見えたらボタンを押す」というもの。聴力検査に似ている。これは反射神経に関係するのでは?と思い、「老化で押すのが遅くなってきたりしたら検査結果に影響しませんか?」と病院で尋ねたところ、そういうことはないらしい。
定期的に通院する必要があるのと目薬が面倒といえば面倒だが、それでも早期に発見できて本当に良かったと思っている。
検査に行ってみて何でもなければそれで良し。もし緑内障と診断されても早く見つかれば良し。
緑内障についての詳しい情報はこちらがわかりやすかった。