なぜか忘れられないテレビ番組の記憶(昭和~平成の頃)

本当は同好の士と語り合いたいのだが、あいにく周囲に言ってもわかってもらえず、記憶にとどめているだけのものがものすごくたくさんある。

今までそれらは脳内に保管しているだけだったのだが、せっかくブログを始めたのでそれらをメモとして書き留めておこうと思う。

今回はテレビで見たものなど。

世界まる見え!テレビ特捜部 

ネットで世界中のコンテツが見られる現在ではあまりピンとこないだろうが、90年代に海外コンテンツを手軽に楽しめる番組だったのだ。特に中国とインドが出てきたときの期待感といったらなかった。(思いもつかないような内容のものが多かったのだ)

ちなみに私は最近「銀河英雄伝説」を視聴し始めたのだが、当初キルヒアイスが「と、次の瞬間!」と言い出しそうな気がしてむずむずした。(もう慣れた)

海外の「ドッキリ」番組

中でも強烈に覚えているのが海外のサプライズ番組での一コマ。確かどこかヨーロッパのいわゆる「ドッキリ」に類する番組だった。

男性がスキーリゾート地の別荘の一室でスキージャンプの中継を見ている。選手が滑降しジャンプしたその瞬間、なんとその生身の選手が窓を破って(だったと思う)雪まみれで室内に飛び込んでくるのだ。

驚く男性。念入りに飛距離を計測する記録員までメジャーを持って室内に入ってくるのがまた面白い。

だます、というよりまさに「サプライズ!」という感じでそれでいて非現実的で忘れられない。モンティ・パイソンのネタにありそう。

ジェットコースター・マニア

確かアメリカだったと思う。いわゆる「ジェットコースター・マニア」が大集合し、国内のジェットコースターをハシゴして周る、という番組だった。万が一に備えて医者も帯同している。一日何回もジェットコースターに乗る、という無謀な試みに驚いた。

 

バブル母VS現代っ子

何の番組だったから失念したが、バブル時代に青春を過ごしたお母さんと大学生の息子さんのジェネレーションギャップを紹介するコーナーだった。

肩パッド入りのボディコンスーツを着て前髪をおっ立て、扇子を振り回しながらジュリアナのお立ち台で踊っていたお母さんは、地味で堅実な息子の生活スタイルに首をかしげまくっているのである。

例えばお母さんはランチといえば素敵なレストランでの外食(もちろん男性のおごり)が当然だと思っているが、息子は自分で食パンにジャムを塗ったお手製のサンドイッチを大学に持っていこうとする。

大学のサークルの飲み会では男女一緒に安い居酒屋に行き、会計はワリカン。息子だけでなく女子学生も「ワリカンが当たり前じゃないですか?男とか女じゃなくて」とさらりと言う。

他にもたくさんのギャップがあったはずなのだが強く印象に残っているのはこの2つ。おそらく20年以上前の番組だったと思うが、この息子のライフスタイルが現在とあまり変わっていないような感じがする。

お母さんが何にでも驚き、絶句しているのを尻目に、息子や友人たちの自然な態度が当時でもとても清々しく見えたのを覚えている。

 

アメリカ横断ウルトラクイズ

「ニューヨークへ行きたいかー!」というキャッチフレーズに「トリスを飲んでHawaiiへ行こう!」くらい時代を感じる。80年代だもんなぁ。

強く覚えているのは機内ペーパーテスト。合格点に達していなければ空港からそのままとんぼ返りという仕打ちに大人の恐ろしさを感じた幼少期。いまWikipedia見たらなんと400問。あまりにも過酷。

敗者復活戦だったと思うが「早く涙を出したほうが勝ち抜け」というのもあった気がする。涙が滲んだ状態を判定する(「ほら!出てる!出てる!」)という状況が、当人たちは必死なのにどこか牧歌的だったので記憶に残っている。

全国高等学校クイズ選手権

昨年12月に放映した「細かすぎて伝わらないモノマネ」で高校生クイズでの福留アナ』が披露されており、あまりにも似ていて爆笑すると同時にあの頃の記憶が蘇った。

近年はバリバリの高偏差値校同士の超難問対決となっていたが、昔は知力以外にも割と体力で押していくチームなんかもあった気がする。80年代仙台に住んでいた私には、宮城一女の優勝がものすごく誇らしかった。

 

NHK特集 スポーツドキュメント 江夏の21球

放映自体は2021年だが、内容が昭和なので。番組中、江夏豊氏が革ジャンを着てタバコを吸いながら紫煙漂う中でインタビューに答えていたのに驚いた。あまりにも昭和。一連のプレイについて当時の他の選手は「偶然じゃないですか?」と言っているのに対して本人が「神業やね」と言っているのがすごい。(逆ではない)

玉木正之氏の名著『プロ野球大事典』の「江夏豊」の欄にはこう書いてある。

延長12回を投げてノーヒットノーランを記録し、みずからサヨナラ・ホーマーを打って試合に勝ったとき、「野球はひとりでも勝てる」といった言葉には誰にも有無をいわせぬ見事な迫力があった。もっとも、本人はその言葉を「神話みたいなみんや」と否定している。が、自分で「神話」というところがシブイ。

www2.nhk.or.jp

 

NHK教育テレビで放映していた海外映画

麻花売りの女

中国の農村の主婦がテレビを買うために売血をするのだが、採血が終わるやいなや「こっちからも採って」と逆の腕を出すのが面白かった。ラスト、ついにテレビを手に入れるのだが、テレビに群がる村人たちと対象的に虚無状態のヒロインが良かった。

麻花売りの女 : 作品情報 - 映画.com

ナンプーは死んだ

後にも先にもこれしか見たことがないタイ映画。麻薬から立ち直るのではなく救いのないバッドエンドに打ちのめされた。

映画 ナンプーは死んだ (1984) - allcinema

我らの歪んだ英雄

たぶん初めて見た韓国映画。寒々しくて悲しかったことだけを覚えている。これ原作もあるのか。読んでみたい。

我らの歪んだ英雄 : 作品情報 - 映画.com

 

青春!カリブ海

カリブ海に浮かぶ美しい島にある三流医科大学にやってきた6人の若者たち。医師になることへの理想と、島で体験する現実とのギャップに直面する。美しい大自然の中で大学生活を送り、人生について学ぶ若者の姿を、レゲエのリズムにのせてコミカルに描いた。架空の島の医科大学は、カリブ海グレナダに実在する医大がモチーフ。撮影はジャマイカで行われた。(NHK番組紹介より)

今でこそ海外ドラマなど配信サービスでいくらでも見られるが、昔はNHKでの放映がすべてだった。

大草原の小さな家」を見て育ち、「ビバリーヒルズ高校白書」に夢中になり、「アリーマイラブ」や「ER」を欠かさずVHSに録画したあの頃。
しかしこの「青春!カリブ海は超マイナー。一緒に見ていた母といまだに「あれはなんか変なドラマだったけど面白かったねぇ」と語り合っているのだが。

「頑固じいさん孫3人」、「素晴らしき日々なども地味だが佳作なので、Amazonプライムで配信してくれないだろうか。「素晴らしき日々」は森田健作が吹き替えていたのを覚えている。

www.nhk.or.jp