いーむの日記

本とか映画とか音楽とかいろいろ

仕事映画が大好き

「個々の特性を活かしてチームワークで困難に立ち向かう」映画が見たい

「お仕事映画」とかで検索すると、絶対に『プラダを着た悪魔』と『マイ・インターン』が挙げられているのは何か暗黙のルールでもあるのだろうか。

私が見たいのはそういう『恋も仕事も頑張るヒロイン』系の映画ではないのである。『お仕事映画』ではなく『仕事映画』であり、なにより「チームワーク」が見たいのだ。

そこで過去に観たことがある「こういうジャンルもっと見たい!」と思ったものを挙げてみる。

◆メディア系◆

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
スポットライト 世紀のスクープ
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け

これが王道の大好きなパターン。全部新聞社が舞台というのが最大のポイント。

以前、映画評論YouTubeの『BLACKHOLE』で『ペンタゴン・ペーパーズ』を「輪転機映画」と呼んでいてなるほど!と唸った。そうなのよ。輪転機がガーッと稼働してスクープが掲載された新聞がどんどん刷り上がっていく光景って本当に絵になる。

昭和の頃は、スクープを映像で表現する手法の代表が、この輪転機で刷り上がった新聞がぐるぐると回転してバーンとアップになる、というものだった。

もうひとつはいわゆる週刊誌にすっぱぬかれた、という表現で、「君!いったいどういうことだね!この記事は!!」と言ってデスクに週刊誌を叩きつける、みたいなのがあったが、現代ではどうなんだろう。スマホの画面を見せるのはあまり締まらない気がするのだが。

まだ観ていないけどこの系譜の『大統領の陰謀』は絶対観たい。

 

これは「トラブルに立ち向かう男たち」系という感じだろうか。奇しくも「消防士映画」が並ぶ。『アポロ13』は舞台が宇宙なだけに「究極のトラブル」といえるのだが、宇宙飛行士とNASAそれぞれが知恵を出し合って窮地を乗り切ろうとする姿に何度でも勇気をもらう。直前に搭乗メンバーから外されたケン(ゲイリー・シニーズ)が事故を聞かされた後シミュレーターでテストを繰り返し、「休むか?」と聞かれ「あいつらが休んでないのに?」と切り返すシーンがいい。

消防士といえばドラマ「シカゴ・ファイア」もかなり面白く観ていた。(ただし現場での消火活動と救助活動場面のみ。恋愛その他の人間関係はだるい)

アメリカの男の子のなりたい職業は常に消防士がトップだと聞く。『ファイヤーファイター』という呼び名が格好良い。ただし私はリアルタイムではなく、だいぶ後になって配信で『バックドラフト』を観たので、テーマ曲がかかるたびに『料理の鉄人』が浮かんで参った。

 

これは「みんな自分の得意分野で力を出し合おうぜ」系で、これもかなり好きなジャンル。『大脱走』ではトンネル掘り、偽造書類作成、物品調達だけでなく、洋服づくりのプロまでいるのだ。しびれる。実行部隊だけでなく、バートレット少佐のリーダーシップも見逃せない。冒頭でさっそく「小競り合いの小芝居」をするところからひきこまれる。『大脱走』についてはもっと考察したいなぁ。

『スティング』は塗装業者に扮装してビルに入っていくシーンが面白い。セキュリティが緩かった時代の入り方。前半がちょっとダレるが、仲間を集めるシーンあたりからぐっと面白くなる。遊園地兼酒場兼娼館というのも不思議な感じでいい。衣装と音楽も洒落ていて、観終わった後に「ああ良い時間だったな」としみじみできる映画。(個人的にはレッドフォードのなんというか顔面が前面に押し出てくる感じはあまり好きではないのだが)

オーシャンズ11』はライマン・ゼルガに化けるソールの演技力と貫禄の出し方が良かった。ただ「個々の得意分野」っていう点からいうとオーシャンズ8の方が強調されていて楽しかった。

チャーリーズ・エンジェルシリーズなんかもこのカテゴリなんだけど、いかんせん三人っていうのがちょっと弱い。チームワークという観点からいうともう少し人数多めが好ましい。

 

「チームワーク×仕事」映画、もっと見たいけどあんまりないんだよなぁ