いーむの日記

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かつて「洋楽オムニバスCD」という文化があった

かつて「洋楽オムニバスCD」という文化があった。私は「MAX」が元祖だと思っていたが、どうやらEMIからでた「Now」が元祖だった模様。あったなぁ。その後も「Fine」だの「Woman」だの、ものすごい数があった記憶が。ヒップホップのもあったな。

私のオムニバスCDの元祖は上記に挙げた初代のMAXだった。あのオレンジのジャケットのやつ。今はCDではなくもっぱらiPhoneで音楽を聞いているので、Apple Musicで当時のMAXを再現したプレイリストを作ってみた。曲順も揃えている。

MAXを再現したプレイリスト

で、いま聞いているんだけど、これがなかなかに良い。オムニバスCDって「自分の知っている曲」と「まったく知らない曲」ブレンド具合がほど良いバランスだったのだなぁと実感。サブスクで自分の好きな曲だけ集めてプレイリストを作れるのも楽しいのだが、「どこまでも自分の好きな曲」っていうのもそれはそれで飽和するときがある。
そして新しいものへの刺激や好奇心が廃れていく気がするのだ。

例えばこのMAXの中だったら、ジミー・クリフやアスワドやプライマル・スクリームはこのCDでしか聞いたことがなかった。それでも今聞いてもいいなぁと思う。知らないアーティストへの手がかりにもなるのがこのオムニバスCDの良いところで、親切な曲目紹介がちゃんとついているのだ。これはサブスクには望めない機能。

収録できる曲をギガの単位で計る現代では驚きの17曲しか入っていないが、そもそも1000曲、10000曲なんて必要ないのだ。(私にとっては)

関係ないが、昔のCDコンポって5CDチェンジャーとかあったな。あれってなんだったんだろう。隔世の感ありだ。

子どもの頃、親が懐かしの洋楽オムニバスカセットテープセットなんかを買っているのを見て「古いものばっかり聞いて大人ってやだなぁ」などと思っていたが、自分自身がその道を辿っているのだ。いまや私が口ずさめるのは圧倒的に90年代の曲だけだ。

 

図書館で借りた「MAX BEST」のラインナップがすごい。

1    ミス・ア・シング
2    恋人たちのクリスマス
3    マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン (タイタニック・愛のテーマ)
4    ヴァーチャル・インサニティ

こんなの歌うしかないでしょう!と日曜のリビングで歌いまくったのだった。(CDプレーヤーは夫が持っていた)